会社創って15年(その3)|株式会社高橋剛商会
ちょっとセンチメンタルに来し方を振り返ってみます(その3)
スキンケア商品「ジェンティール」の販売を始めたのは2007年の7月です。
スタート時は「ローション」だけしかありませんでした。
反響がなかったらすぐに撤退できるように・・・・
最初から多くのアイテムをそろえることはしなかったのです。
もともと男二人で始めた商売です。
どちらもそれまでの人生の中で化粧品やスキンケア商品など扱ったことはありません。
そんな僕たちが事業始めて早い段階で基礎化粧品を商品化できたのは、
お客様からのお電話がきっかけでした。
“就寝前に『バランスアルファ』を化粧水替わりに使っています。
肌が息をふき替えしてすごく楽になります。”
最初は、そういう使い方もあるのかな、と半信半疑でした。
ところが、その方だけでなく、
“肌を休めたいときには、市販の化粧水やエッセンス使うよりいいの”
という声を頻繁に頂戴するようになりました。
一度ニュースレターでそういうお客様の声を紹介したら、
ぜひ「バランスアルファ」を使って本格的なスキンケア商品を作ってほしい、
という声が多数寄せられました。
僕はスキンケアは苦手分野で及び腰でしたが、
目黒君がこのようなお客様の声に応えるためにパートナー製造会社を探し始め、
半年ほどかけて「モイスチュアローション」製造販売にこぎつけました。
開発期間が短かったのは、「バランスアルファ」が安定したベース水として機能し、
余計な防腐剤やエタノールを全く必要としなかったからです。
おかげさまで「モイスチュアローション」は、皆様から好評をもって迎えられ、
その後半年ごとに「エッセンス」「ソープ」「オイル」と基本アイテムを追加していくことができました。
もちろんオイル以外にはすべて「バランスアルファ」が使用されています。
しかし「美容クリーム」のように繰り返し試作品を作りながら、結局商品化できなかったものもあります。
スキンケア商品の責任者目黒君は、開発にあたって、
“何がスキンケア商品をスキンダメージ商品にしているか”を徹底的に調査し、
界面活性剤とエタノールが二大元凶であることを確信しました。
世に言われる「敏感肌」「乾燥肌」は、多少の個人差はあるものの、
化粧品含有の界面活性剤とエタノールが人為的に作り出したものと言ってもよいと思われます。
だから私たちのスキンケア商品には界面活性剤とエタノールは用いない、それが基本ポリシーになりました。
「美容クリーム」の挫折は、界面活性剤を使わないクリームというコンセプトが現時点では不可能である、
ということでした。
他社のスキンケア商品のシリーズをお使いの方ならわかると思いますが、
「美容クリーム」はスキンケアシリーズの(価格)トップ商品です。
でも僕たちは化粧品屋さんではない、ジェンティールシリーズは、
「バランスアルファ」の発酵技術をスキンケアにも生かすために開発したものであり、
その逆ではありません。
スキンケア商品の開発は、僕らの会社が“お客様にどのような価値を届ける存在”なのかを試される、
とても良い試練の場となりました。