「カンパイ -日本酒に恋した女たち-」

素敵な映画観てきました

趣味の映画

日本酒が世界で注目されるようになって15年ほど、
ブームになったのは7-8年でしょうか。
今やロンドンやパリで「日本酒」の品評会が開かれるほどの盛況ぶりです。

でもそのブームを陰で支える女性たちが本当に多いことを、
日本人である私も知りませんでした。
むしろ日本酒は製造から販売まで“男の世界”という偏見を持っていました。
だからこの「カンパイ」にはノックダウンされました。

女性たちの生き生きとした笑顔、心から楽しそうな働きぶり、
真剣に悩み行動する清々しさにに、あふれてくる涙を禁じえませんでした。
(そう私は大変涙もろい「男」なのです)

主役として登場するのは三人の女性。
広島今田酒造の社長今田美穂さん、
日本酒バー「GEM by もと」店長 千葉麻里絵さん、
外国人と日本酒を結びつける日本酒コンサルタント
ニュージーランド生まれのレベッカ・ウィルソンライさん。

それぞれ日本酒と関わる立ち位置は違いますが、
三人とも人生半ばでふとしたきっかけで日本酒と出会い、
魂を奪われるほど魅せられ、のめりこみ、新しい挑戦を続けています。

映像は彼女たちの履歴を追いながら、こだわりの酒造会社のオーナー、
伝説の名杜氏、隠れた名店の鮨職人、洋食のシェフ、
日本酒再発見の火付け役になった雑誌「DANCYU」の神吉加奈子編集長など、
そこに関わる様々な日本酒世界の住人を登場させ、
日本酒という文化を厚みをもって紹介する映画にもなっています。

かつて
「お酒の神様は女だから、女が手出しするとやきもち焼いて酒造りを台無しにさせる」
と女性が関わることが許されなかった日本酒の世界。

そこで自然体で考え、行動し、試行錯誤して、素晴らしい日本酒と、
それを味わう空間・時間を創り出している女性たちを目の当たりにすると、
日本もまんざらではないなあ、という感慨をもつのです。

たくさんの映画館で上映される評判の映画ではありませんが、
ミニシアターではこれからも上映機会があると思いますので、
チャンスがあったら是非ご覧になってくださいね。

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