「大哺乳類展Ⅱ」観てきました

週末に上野の国立科学博物館で「大哺乳類展Ⅱ」観てきました

9年ぶりということですが、前回は観ていないので、
すごく楽しみにしていったのですが、休日で子ども連れの見学者が多く、
ゆっくり見て歩くには少々混雑していました。

今回のテーマは“みんなの生き残り戦略”ということで、
哺乳類たちが移動能力・食べる能力・子孫を生み育てる能力を
いかに進化させてきたかという、機能性を紹介する展示です。

僕個人としては、特に食べる能力として消化器の様々な進化の結果が一覧できて、
とても面白かったですね。
ただ機能性の解説は少々専門的で、子どもたちには少し“勉強”チックだったかもしれません。
途中から飽きてあっちこっち走り回ったり、泣いたりする子どもが多くなりました。

メインは移動能力がどのようなからだの構造を生み出しているか、という展示で、
これは走る能力・跳躍する能力・泳ぐ能力・飛ぶ能力など映像も豊富ですごく説得力があり、
圧巻でした。
つま先(地面との接点ですね)の形状でその動物の走る能力が規定されていることも
初めて知りました。
人が少ないウィークデーに時間を作ってもう一度観てこようと思っています。

 

僕にとって国立科学博物館は、小学生時代に何度も何度も通った、
(親にねだって連れて行ってもらった)懐かしい場所です。
今もその頃のレンガ造りの本館が一部残っています。

その頃僕のお目当てはもちろん昆虫の展示。
世界の様々な地域の様々な虫たちを眺めて飽きることがありませんでした。
いつかこういう昆虫たちを実際に生きている場所で見てみたい、と強く思いました。

確か昆虫を含めた生物の展示スペースは4階にあって、
僕は入館するとわき目も降らず、一気に廻り階段を4階まで登っていきました。
そこには動物園や水族館とはまた違った、生き物たちの姿が、静かに収められていました。

その一方で、同じ科学博物館内の機械やら化学やら宇宙やらの展示には、
全く関心を持てませんでした。
だから今でもどんな展示がその当時あったのか、思い出せません。

こういう興味関心の志向性というのは、どういうきっかけでその人に宿るのか、
今もって僕にはよくわからないのですが、いったん強く惹かれた関心領域は、
大人になってもずっとその人の中にあり続けるのですね。

大哺乳類展はそんな自分の志向性を改めて確認させてくれました。

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